ソフトバンクはなぜ日本シリーズ第3戦もサヨナラで制した?5併殺でも史上初の3戦連続延長を勝ち切れた理由

ソフトバンクはなぜ日本シリーズ第3戦もサヨナラで制した?5併殺でも史上初の3戦連続延長を勝ち切れた理由

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この記事のポイント

  • 初戦から3試合続けて延長戦、しかも全部勝ったソフトバンク
  • 日本シリーズ第3戦は5併殺でも9回2死から追いつき、正木智也のサヨナラ弾で決着
  • 9回以降0点の投手陣と途中出場の選手から勝因を見ていく

2026年10月27日、日本シリーズ第3戦でソフトバンクがサヨナラ勝ちしました。延長10回、DeNAに2対1で勝ち、対戦成績は3勝0敗です。初戦から3試合続けて延長戦を勝ち切ったことが話題になっています。

3試合とも延長戦で、しかも3試合とも勝つ。ソフトバンクはなぜ、ここまで接戦に強かったのでしょうか?

  • 第3戦は9回2死から牧原大成が同点打、10回に正木智也がサヨナラ弾を打った
  • 初戦から3試合連続の延長戦は、日本シリーズ史上初と報じられている
  • 3試合とも、9回以降はソフトバンク投手陣がDeNAに1点も与えていない
  • 代打の庄子・山川、代走の川村・イヒネと、途中出場の選手が得点に絡んだ
  • 第3戦はDeNA先発・東克樹の前に5つの併殺打で、7回まで無得点だった

5併殺でも0対1で粘った

第3戦の舞台は、ソフトバンクの本拠地・みずほPayPayドーム福岡です。DeNAの先発は左腕の東克樹投手でした。東投手は7回を投げて6安打、無失点でした(日本経済新聞)。

ソフトバンクはランナーを出しても、なかなかホームに返せませんでした。中日スポーツによると、併殺打は5つです。併殺打とは、つまり1回のプレーで2つアウトを取られることです。周東選手、近藤選手、柳田選手、山川選手、代打の山本祐選手が打ちました。

5回には、DeNAが先に1点を取りました。2死二塁から、古市選手のセンター前タイムリーです(共同通信)。それでも、ソフトバンク先発の松本晴投手は6回を1点で投げ切りました(日本経済新聞)。

ゲームでいえば、HPを削られながらもギリギリで倒れずにいる状態です。では、0対1のまま迎えた9回に何が起きたのでしょうか。

9回2死からの同点劇

9回、先頭の栗原陵矢選手が右翼へ二塁打を打ちました。ところが、続く柳田選手と山川選手は打ち取られます。あと1つアウトを取られたら負け、という場面です(中日スポーツ)。

ここで小久保裕紀監督は、二塁ランナーの栗原選手を代えました。代走に送ったのは、イヒネ・イツア選手です。代走とは、つまりランナーを別の選手に入れ替えることです。イヒネ選手は、今回のシリーズでこれが初めての出場でした。

打席の牧原大成選手は、DeNAの抑え・レイノルズ投手から一、二塁間を抜くヒットを打ちます。イヒネ選手は三塁を回り、ホームへ走りました。右翼の神里選手が送球しました。でも、ヘッドスライディングでタッチをかわしてセーフです(中日スポーツ)。

小久保監督は試合後、「イヒネがよくかえってきました」と話しています(スポーツ報知)。こうして1対1になり、試合は3日続けての延長戦に入りました。

正木が狙った「甘い球」

10回表、ソフトバンクは杉山一樹投手がDeNAを0点に抑えました(デイリースポーツ)。その裏、1死で打席に入ったのは1番の正木智也選手です。

カウントは2ボール0ストライクでした。正木選手は「甘い球を打つことだけ考えて入りました」と話しています(中日スポーツ)。打球は左翼席に入り、サヨナラホームランになりました。

本人は打った瞬間、入るとは思わなかったそうです。二塁まで全力で走ったと振り返っています(デイリースポーツ)。サヨナラ本塁打は「多分人生初です」とも話しました(中日スポーツ)。

ここまでが第3戦の流れです。でも、勝ち方をよく見ると、3試合には共通点があります。

9回以降の失点は0

1つ目の共通点は、9回から先の守りです。3試合とも、9回以降にDeNAは1点も取れていません。

第1戦は10月24日、横浜スタジアムで行われ、延長11回の末に3対1で勝ちました。9回はヘルナンデス投手が2死三塁のピンチをしのぎました。10回はオスナ投手が1死二塁を切り抜け、11回は杉山投手が締めています(TBS NEWS DIG)。

第2戦は10月25日、同じ横浜スタジアムで延長10回、4対3で勝ちました(スポーツ報知)。9回に追いつき、10回に勝ち越したあと、その裏を守り切っています。第3戦も、DeNAの得点は5回の1点だけでした。

小久保監督は投手陣について話しています。「先発ピッチャー含め、この踏ん張りで、締まった試合展開に持っていけた」(日刊スポーツ)。正木選手も「最少失点で抑えてくれて、頼もしく感じた」と投手陣に感謝しました(中日スポーツ)。

延長戦では、先に点を取られたほうが一気に苦しくなります。点をやらない時間が長いほど、打線はチャンスを待てるんだ。では、そのチャンスをものにしたのは誰だったのでしょうか。

途中出場の選手が決めた

2つ目の共通点は、ベンチにいた選手の活躍です。第1戦の11回は、代打の庄子雄大選手が勝ち越しのタイムリー二塁打を打ちました(TBS NEWS DIG、日本経済新聞)。

第2戦では、9回に代打の山川穂高選手が同点ホームランを打ちました。10回には、代走で入っていた川村友斗選手が決勝ソロを打っています。日本シリーズ初打席での決勝弾は、史上2人目です。1990年のデストラーデ選手(西武)以来と報じられました(スポーツ報知)。

そして第3戦は、代走のイヒネ選手が同点のホームを踏みました。部活でいえば、ベンチから出てきた選手が試合を決める展開が3日続いたことになります。

先発メンバーだけで勝ったわけではない、というのがこの3連勝の特徴なんだ。第2戦の山川選手と川村選手の一発の場面を読むと、その流れがよく分かります。では、この3連勝にはどんな記録が付いてきたのでしょうか。

史上初の3戦連続延長

スポーツ報知によると、初戦から3試合続けて延長戦になったのは日本シリーズ史上初です。デイリースポーツも、初戦から3試合連続の延長戦を制したのは史上初と伝えています。

しかも相手は、2024年の日本シリーズでも戦ったDeNAです。このときソフトバンクは敵地で2連勝したあと4連敗し、日本一を逃しました(中日スポーツ、日本経済新聞)。

2024年の本拠地での第3戦は、東投手から7回までに10安打を打ちました。それでも1点しか取れず、負けています(デイリースポーツ)。今回も東投手には7回まで0点に抑えられましたが、最後に勝ったのはソフトバンクでした。

2年前に流れが変わったのと同じ「本拠地での第3戦」で、今回は逆の結果になったわけです。この勢いは、CSファイナルステージを3連勝で突破した流れから続いています。ここからは、よくある疑問に答えていきます。

よくある質問

Q. 日本シリーズ第3戦の結果はどうだったの?

ソフトバンクがDeNAに延長10回、2対1でサヨナラ勝ちしました。試合は10月27日、みずほPayPayドーム福岡で行われました。これでソフトバンクは3勝0敗となり、日本一まであと1勝です。

Q. サヨナラホームランを打ったのは誰?

1番打者の正木智也選手です。10回1死、カウント2ボール0ストライクから左翼席へソロホームランを打ちました。本人はサヨナラ本塁打について「多分人生初です」と話しています。

Q. イヒネ・イツア選手はどんな活躍をしたの?

9回2死二塁で、二塁ランナーの栗原陵矢選手の代走として出場しました。今回の日本シリーズでは初出場です。牧原大成選手のヒットで本塁へ走り、ヘッドスライディングで同点のホームを踏みました。

Q. 3試合連続の延長戦は珍しいの?

スポーツ報知によると、初戦から3試合連続の延長戦は日本シリーズ史上初です。ソフトバンクは第1戦を延長11回、第2戦と第3戦を延長10回で勝ちました。

Q. 第3戦でソフトバンクはなぜ点が取れなかったの?

DeNA先発の東克樹投手に、7回まで0点に抑えられたからです。ソフトバンクはこの試合で5つの併殺打を打ち、何度もチャンスを逃しました。点が入ったのは9回と10回だけでした。

Q. 日本シリーズ第4戦はいつ?

第4戦は10月28日の午後6時から始まります。第5戦までは、みずほPayPayドーム福岡で行われます。どちらかが4勝した時点でシリーズは終わります。

勝因は「0点で待つ力」

ここまでの話を整理すると、3連勝の理由は2つにまとまります。1つ目は、9回から先をDeNAに0点で抑え続けた投手陣です。2つ目は、代打や代走で途中から出た選手が、毎試合のように得点に絡んだことです。

第3戦は、5つの併殺打で何度もチャンスを逃しました。それでも1点差のまま試合を壊さず、9回2死から追いつき、10回に正木選手が決めました。守って待ち、少ないチャンスで決める。3試合とも、この形で勝ってきたんだね。

小久保監督は「とにかくあと一つ勝つだけです」と話しています(スポーツ報知)。2年連続の日本一がかかる第4戦は、10月28日に同じ福岡で行われます。

なぜ流行っているのか?

ソフトバンクの日本シリーズ第3戦がここまで話題になったのは、いくつもの「初めて」が重なったからです。初戦から3試合連続の延長戦は史上初と報じられ、しかも3試合ともソフトバンクが勝ちました。第3戦は9回2死まで0対1で、負けを覚悟したファンが多い展開でした。そこから代走イヒネ選手のヘッドスライディング、正木選手の人生初のサヨナラ弾と、見せ場が続きました。2024年に同じDeNAに2連勝から4連敗した記憶があるだけに、その雪辱が近づいたことも関心を集めています。月曜から3夜続けて延長という時間の長さも、SNSで「今日も延長」という声が広がる理由になりました。

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この記事の根拠

エビデンス 11件

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試合結果・得点経過は共同通信、日本経済新聞、デイリースポーツ、中日スポーツ、スポーツ報知、日刊スポーツ、TBS NEWS DIGの報道で確認しました。第3戦の5併殺は中日スポーツ、イヒネ選手の代走と生還の経緯は中日スポーツ、正木選手のコメントは中日スポーツとデイリースポーツ、小久保監督のコメントはスポーツ報知と日刊スポーツによります。初戦から3試合連続の延長戦が史上初という記録はスポーツ報知とデイリースポーツの報道に基づきます。NPBと球団の公式発表は試合当日の時点で検索では見つかりませんでした。

出典・参考リンク