バログンの2ゴールとプリシッチ不在でも2連勝——W杯2026でアメリカ代表がグループD首位に立った3つの理由
この記事のポイント
- プリシッチが不在でも1-0勝利
- W杯2026・グループD首位のアメリカ代表がなぜ強いのか、バログンの意外な生い立ちと自国開催の後押しの2つの視点からひもとく
目次
プリシッチが怪我でいなかったのに、なぜアメリカはオーストラリアに勝てたの?
- パラグアイ戦(6月12日)でバログンが2ゴール。1930年大会以来、1試合2得点したアメリカ人は96年ぶり
- オーストラリア戦(6月19日)は1-0。エース・プリシッチはふくらはぎ負傷で欠場
- バログンはニューヨーク生まれだが、生後1ヶ月でロンドンへ。イングランド代表候補から転身した経緯がある
- アメリカは2試合2勝・勝ち点6でグループD首位。次はトルコ戦(6月25日)
- プリシッチはACミラン所属の27歳。復帰すれば1位通過はほぼ確実な状況
プリシッチ不在でも1-0——今日の試合で何が起きた?
6月19日、シアトルのルーメン・フィールド。 アメリカはオーストラリアと対戦しました。
エースのプリシッチは、ふくらはぎの負傷(けが)で欠場。 それでも前半11分、オーストラリアのDFバージェスがオウンゴール(自分のゴールに入れてしまうミス)を犯し、アメリカが先制します。 1-0のまま試合終了。 アメリカは2試合目も白星で飾りました。
スタジアムには「USA!USA!」の声援が響き続けました。 これがXでいう「USAコール」です。 開催国の応援は、ふつうの試合と全然ちがう熱量でした。
初戦(パラグアイ戦、6月12日)も4-1の大勝でした。 この2試合で、アメリカはグループD首位(勝ち点6)に立っています。
次のセクションでは、2ゴールを決めたバログンの意外な生い立ちを紹介します。
ブルックリン生まれは「偶然」だった。バログンの不思議な経歴
フォラリン・バログン(23歳)の誕生地は、ニューヨーク・ブルックリンです。 でも、これは計画じゃありませんでした。
ナイジェリア人の両親はロンドン在住。 お母さんが妊娠中にニューヨークへ旅行したところ、出産直前になってしまいました。 帰りの飛行機に乗れず、バログンはそのままブルックリンで生まれたのです。 生後1ヶ月でロンドンに戻り、そのままイングランドで育ちました。
イングランドの育成組織(アカデミー)でサッカーを学び、U-21代表でも活躍。 誰もが「次のイングランド代表FW候補」と思っていました。
それが2023年、FIFAに「国籍変更申請」を提出。 FIFA(国際サッカー連盟)の承認を得て、アメリカ代表への転向を決めました。
「ブルックリンで生まれたことに意味があると思った」と本人は語っています。
初戦のパラグアイ戦でいきなり2ゴール。 W杯の1試合で2点以上取ったアメリカ人は、1930年の第1回大会以来96年ぶりの快挙でした。
バログンの選択がなければ、今日の1-0勝利もなかったでしょう。
アメリカサッカーの顔・プリシッチってどんな人?
クリスチャン・プリシッチ(27歳)は、ACミラン(イタリア)に所属するウインガーです。 ウインガーとは、サイドを走り込んでゴールやアシストをつくるポジションのことです。
ドルトムント(ドイツ)でデビューし、チェルシー(イングランド)を経て現在はACミラン。 欧州トップレベルのクラブを渡り歩いてきました。
2019年、チェルシー時代に伝説のゴールを決めています。 右足、左足、ヘディングの3種類すべてで得点する「パーフェクト・ハットトリック」です。 21歳での達成はクラブ史上最年少記録でした。
今大会の初戦では2アシストを記録。 でも、試合中にふくらはぎを痛めてしまいました。 今日のオーストラリア戦には出られませんでしたが、チームは1-0で勝ちきりました。
監督のポチェッティーノは「次のトルコ戦(6月25日)には間に合いそう」と話しています。
プリシッチ不在でも1-0で勝てたことは、アメリカサッカーの成長を示す大きなできごとです。
自国開催がアメリカを後押しする3つの動き
① 6万人超のホームサポーター
ルーメン・フィールドには約6万7,000人が入れます。 ほぼ全員が「USA!」と叫び続ける空間は、まるでアメリカ全体が後押ししているような感覚です。 部活で応援が増えるとプレーが変わる感覚、あれが60倍くらいになった状態です。
② 移動の負担がほぼゼロ
開催国は自国内で試合ができます。 飛行機で何時間もかけて移動する必要がなく、体の疲れが最小限に抑えられます。 コンディション管理のしやすさは、勝敗に直結する要素です。
③ 国を挙げた期待感
アメリカでサッカーはかつて「マイナースポーツ」と呼ばれていました。 しかし今大会は開催国として世界中から注目されています。 「この国でW杯を盛り上げたい」という選手たちの気持ちが、プレーにあらわれています。
グループDの今と、次の試合(6月25日)
2試合終了時点のグループD順位です。
| 順位 | チーム | 試合 | 勝点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アメリカ | 2 | 6 |
| 2位 | オーストラリア | 2 | 3 |
| 3位 | トルコ | 2 | 3 |
| 4位 | パラグアイ | 2 | 0 |
アメリカの次の試合は6月25日、トルコ戦です。 プリシッチが復帰すれば、グループ1位通過はかなり現実的な状況です。 決勝トーナメント進出まで、あと1試合です。
もっと知りたい人への5つの疑問
Q. バログンはなぜイングランド代表ではなくアメリカ代表を選んだの?
「自分が生まれた国で戦いたい」という気持ちが強かったからです。 イングランドのU-21では活躍していましたが、ブルックリン誕生という偶然に意義を感じました。 2023年5月、FIFAの承認を得て正式にアメリカ代表となりました。
Q. プリシッチの怪我はどのくらいで治るの?
ふくらはぎの負傷なので、軽傷なら1〜2週間で戻れます。 監督のポチェッティーノは6月25日のトルコ戦への復帰を示唆しています。 復帰すれば、グループ突破の確率がさらに上がります。
Q. アメリカはW杯で優勝したことあるの?
男子はありません。 最高成績は1930年の第1回大会での3位です。 今大会は自国開催なので、初の準決勝・決勝進出が現実的な目標になっています。
Q. W杯2026の開催地はどこなの?
アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共催です。 史上初めて3カ国で開くW杯で、決勝はニューヨーク近郊のメトライフ・スタジアムで開催予定です。 全48カ国が参加し、全104試合が行われます。
Q. USAコールって何?
試合中に観客が「USA!USA!」と叫ぶ応援のことです。 もともとアイスホッケーやバスケットなど他スポーツでも使われてきた定番の声援です。 今日のオーストラリア戦でも序盤から会場を盛り上げ、日本のXでも「あの応援すごい」という反応が多数ありました。
バログン+プリシッチ+ホーム開催——3つ揃ったアメリカの底力
プリシッチひとりに頼っていたアメリカ代表は、もう昔の話です。 バログンが初戦2ゴールを決め、プリシッチが欠場しても1-0で勝ちきりました。 「誰かいないと崩れる」チームから、「誰がいても勝てる」チームへ成長した瞬間です。
自国開催の追い風、ブルックリン生まれの偶然がつないだバログンのストーリー、そしてプリシッチという柱。 この3つが重なったW杯2026のアメリカ代表は、日本のXをまだまだ沸かせそうです。
なぜ流行っているのか?
アメリカ代表が自国開催のW杯で2連勝したことで、6月19日のXは「USAコール」「アメリカ先制」「アメリカ強い」「プリシッチ」「バログン」が同時にトレンド入りしました。エースが不在でも勝った事実がサッカーファン以外にも広がり、日本のSNSでも盛り上がっています。2026年W杯はアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共催で、盛り上がりの規模が他の大会と比べて桁違いです。
この記事の根拠
一次ソース 2件エビデンス 1件参考資料 2件
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・アメリカ代表はW杯2026グループD、パラグアイ戦4-1(6月12日)、オーストラリア戦1-0(6月19日)で2勝。・バログンはパラグアイ戦で2ゴール(1930年大会以来初の1試合2得点のアメリカ人)。・プリシッチは初戦2アシスト後にふくらはぎを負傷し、オーストラリア戦欠場。・バログンはニューヨーク・ブルックリン生まれ、ロンドン育ち。2023年5月にFIFA承認を得てアメリカ代表へ転向。・2026年W杯はアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共催、決勝はメトライフ・スタジアム予定。