PlayStation、2028年1月でディスク廃止へ——85%がデジタルになった今、中古ゲーム市場はどうなる?
この記事のポイント
- ゲーム購入の85%がもうデジタルだって知ってた?2026年7月1日、ソニーはPSの新作ゲームを2028年1月から全部ダウンロード版にすると発表した
- 中古や貸し借りへの影響を中学生目線でひもとく
目次
PSゲームを最後にディスクで買ったのは、いつだろうか。
ソニーのデータを見てみよう。2026年1〜3月の3ヵ月間で、PS4とPS5のゲームを購入した人のうち85%がデジタルを選んでいた。ディスクで買ったのは、残りの15%だ。
でも、これがずっと当たり前だったわけじゃない。10年前の2016年ごろ、デジタル購入の比率はたった19%だった。つまり、8割以上がディスク派だったことになる。立場が完全に逆転している。
何がここまで変えたのか。最大のターニングポイントはコロナ禍だ。2020年に外出が制限されてゲームショップに行けなくなると、デジタル比率が一気に65%まで跳ね上がった。それ以降も毎年少しずつ上がり続けて、今の85%に達した。
10年でディスク派とデジタル派の立場が入れ替わった——この数字が、ソニーのある決断を後押しすることになる。
ゲームの8割はもうデジタルで買われていた
ゲームを買うときに「ダウンロード版」を選ぶのが、今はもう普通になっている。でもそれがいつからだったか、はっきり思い出せる人は少ないかもしれない。
2026年1〜3月のソニーのデータによると、PS4・PS5のゲームを買った人の85%がデジタルを選んでいた。ディスクを手に取ったのは15%にすぎない。
10年前の2016年ごろ、デジタル購入比率はたった19%だった。8割以上がディスクで買っていた時代の話だ。
何がここまで変えたのか。最大のきっかけはコロナ禍だ。2020年、外出が制限されてゲームショップに行けなくなった。このとき、デジタル比率は一気に65%まで跳ね上がった。その後も毎年少しずつ上がり続けて、今の85%になっている。
まるで理科の実験で「臨界点」を超えたみたいに、数字はある時期から加速した。この積み重ねが、ソニーの決断につながっていく。
なぜソニーは「今」ディスクをやめたの?
2026年7月1日、ソニーはプレイステーション公式ブログで発表した。「2028年1月以降に発売する新作ゲームについて、ディスク版の生産を終了する」と。
なぜ今なのか。
85%がデジタルになった今、残り15%のためにディスクの製造ラインを維持するのはコストが合わなくなってきた。それに加えて、ソフトを並べるゲームショップ自体も急速に消えつつある。
アメリカの大手ゲームショップ「GameStop」は、2024年初めから2026年1月にかけて1,300店舗以上を閉鎖した。約2,900店舗あった規模が約1,600店舗まで縮んだことになる。イギリスでも、物理ソフトの売上が1年間で35%落ち込んでいる(CNBC調べ)。
ディスクを置く場所がなくなっていく——ソニーの判断は、その現実を正式に認めたものだ。
次のセクションでは、この決断がゲームを買う「日常」にどう影響するかを見ていく。
中古ゲームと「貸し借り」が変わっていく現実
ここが、中高生に直接影響する部分だ。
デジタルゲームには、ディスクゲームにある「3つのこと」ができない。「売る」「貸す」「借りる」だ。ディスクなら、クリアして飽きたら中古ショップに売れる。友達に「ちょっと貸して」もできる。でもデジタルで買ったゲームはアカウントに紐づいていて、ほかの人には渡せない構造になっている。
2028年1月以降の新作はすべてデジタル販売のみになる。そうなると「新しいタイトルを中古で安く買う」という選択肢は、なくなる。
一方で、2028年1月より前に発売されたディスクソフトは今後も残り続ける。「FF7リバース」や「スパイダーマン2」のような過去の物理版ソフトは、2028年以降も中古で買えるし普通に遊べる。影響を受けるのは新発売の新作だけだ、という点は重要だ。
2028年以降も、リアル店舗でゲームを買う手段は残る予定だ。ソニーは「小売店でデジタルコードを販売する」方式を検討している。CDが消えた後の音楽業界が「iTunesカード」を店舗で売っていた、あの形に近いイメージだ。ただしコードの転売や貸し借りができるかどうかは、2026年7月時点ではまだ明確になっていない。
2028年1月までに知っておきたいこと
変化を整理すると、こういうことになる。
今持っているディスクは、ハードがサポートされている限り遊べる。2028年1月以降に発売される新作はデジタルのみになるが、それ以前のソフトは何も変わらない。
ひとつ注意が必要なのは、2027年7月のPS3・PS Vitaストア終了だ。この2機種を今でも遊んでいる場合、そのタイミングでダウンロード購入ができなくなる。欲しいコンテンツがある人は、2027年7月より前に動いておく必要がある。
コレクションを続けたい、物理で手元に置きたいという場合は、2027年いっぱいを目安に新作を追うのがひとつの区切りになりそうだ。
よくある疑問(Q&A)
Q. PSのディスクゲームはいつから買えなくなるの?
「買えなくなる」のは2028年1月以降に発売する新作だけです。2027年12月31日までに発売されたソフトのディスク版は引き続き存在します。手元にある今のソフトも問題なく遊べます。
Q. 2028年以降に出る新作はどうやって買うの?
PS Storeでダウンロード購入するのが基本になります。加えて、ソニーはコンビニや量販店でデジタルコードを販売することも検討中です。具体的な方法は2026年7月時点ではまだ発表されていません。
Q. PS6はディスクドライブなしで出るってこと?
PS6についてソニーは何も発表していません。ただ、2028年には新作のディスク生産が終わっているため、PS6がディスクドライブを搭載してもその使い道は限られます。オールデジタルになる可能性は十分にあります。
Q. NintendoやXboxもいずれディスクをやめるの?
Xboxはすでにディスクレスモデル(Xbox Series S)を展開してデジタル移行を進めています。任天堂のSwitchは2026年時点で物理カートリッジを継続しており、廃止の発表はありません。ただ、業界全体でデジタルが主流という方向性は変わらないと見られています。
Q. 中古ゲームは完全になくなるの?
2028年1月より前に発売されたディスクソフトは、中古市場に引き続き流通します。なくなるのは「2028年1月以降の新作の中古ゲーム」です。過去タイトルの中古は引き続き購入できます。
Q. デジタルゲームだと価格は変わるの?
ソニーは価格に関する具体的な言及をしていません。中古市場がなくなると値下げ圧力が弱まりやすくなる面はあります。一方でPS Storeのセールは現在も頻繁に行われており、中古より安く手に入る機会もあります。
Q. 手元のディスクは2028年以降も遊べるの?
はい、遊べます。ソニーの公式発表では「影響を受けるのは2028年1月以降に発売する新作ゲームのみ」と明記されています。既存のディスクソフトとハードは、サポートが続く限り変わらず使えます。
ディスクが消えても、ゲームは続いていく
ゲーム購入の85%がデジタルになった——その数字は、もう後戻りしない。10年かけて積み上がった変化が、2028年1月という期限として形になった。
中古で節約していた人や、ディスクを棚に並べるのが好きだった人にとっては、戸惑いがあるはずだ。でも音楽のCDがなくなってもお気に入りの曲が消えなかったように、ゲームそのものは残る。変わるのは「手に取る形」であって、「楽しむ体験」ではない。
2028年1月まで、まだ約1年半ある。その間に出る新作はまだディスクでも買える。変化の波が来る前に、自分がどんな向き合い方をしたいか、考えておく価値はありそうだ。
なぜ流行っているのか?
ソニーのPS向け新作ゲームのディスク生産終了発表が2026年7月1日にトレンド入りした理由は3点ある。まず、PS4・PS5ユーザーの85%がすでにデジタルで購入しているとはいえ、残り15%にとっては「次の新作が買えなくなる」という直接的な変化として受け取られた。中古ゲーム文化が根強い日本では特に「中古で安く買う」「友達に貸す」という行動が根本から変わることへの不安がSNSに広がった。次に、同日発表されたPS3・PS Vitaのストア終了(2027年7月)も合わさり、ソニーのデジタル移行戦略の全体像が一度に可視化された。「次はPS5のストアも?」という憶測が飛び交う状況になった。そして3点目として、日本ではW杯観戦とゲームニュースが同じSNS上で話題になる時間帯が重なり、検索数の押し上げに寄与した。ゲームユーザー層の広さから、世代を超えて拡散されやすいテーマでもあった。
この記事の根拠
一次ソース 1件エビデンス 2件参考資料 2件
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確認済み事実: (1)2028年1月からPSの新作ゲームのディスク生産終了→PlayStation公式ブログ(2026年7月1日)で確認。(2)PS5/PS4のゲーム購入の85%がデジタル(2026年Q4)→ソニー公式データ・Push Square(2026年7月)で確認。(3)10年前のデジタル比率は19%→業界分析データで確認。(4)GameStopが約1,300店舗閉鎖(2024年初〜2026年1月、約2,900→約1,600店舗)→GameStop決算報告で確認。(5)イギリスで物理ソフト売上が1年間で35%減→CNBCで確認。(6)PS3・PS Vitaのストアが2027年7月に全世界終了→同公式発表で確認。(7)既存ディスクソフトは引き続きプレイ可能→公式発表に明記。
出典・参考リンク
- [一次ソース]PlayStation®コンソール向け新作ゲームのディスク生産を2028年1月に終了
- [エビデンス]PlayStation will end physical disc production for new games in 2028 — CNBC
- [エビデンス]Just 15% of All PS5 Software Was Purchased Physically Last Quarter — Push Square
- [参考]PlayStation向けゲームの物理ディスク生産、2028年1月をもって終了へ — AUTOMATON
- [参考]Sony Confirms PlayStation Disc Production Will End In 2028 — GameSpot