なぜオリックスは台湾U18代表の許宸緯と張乙安を育成で獲得したのか、陳睦衡の支配下入りに続く道筋と報じられた評価

なぜオリックスは台湾U18代表の許宸緯と張乙安を育成で獲得したのか、陳睦衡の支配下入りに続く道筋と報じられた評価

20-50代向け
約3分で読めます

この記事のポイント

  • オリックスが台湾U18代表の許宸緯と張乙安を育成で獲得
  • なぜ育成枠なのか、先に支配下入りした陳睦衡の道筋や、報じられた評価から整理する
  • 契約形態や秋季練習の予定も確認する

2026年10月16日、オリックスは台湾のU18代表2選手を育成契約で獲得したと発表した。許宸緯投手と張乙安内野手は共に18歳で、背番号は131と153である。育成枠での獲得が続く理由として、先に支配下入りした陳睦衡投手の存在が挙げられている。

なぜオリックスは、台湾出身の10代2人を育成枠で迎えたのか。

要点ボックス

  • 許宸緯は18歳の右腕で、最速150キロ超の直球が武器である
  • 張乙安は18歳の内野手で、U18台湾代表の主将と投手を兼ねる
  • 2人の契約は育成で、背番号は許が131、張が153である
  • 球団は許の潜在能力と、張の打撃センスと二刀流の素地を評価した
  • 先例の陳睦衡は育成契約から2年で支配下に上がった

発表された2人の人物像

パ・リーグ公式サイトなどの報道によると、許宸緯は本格派の右腕で、将来の先発候補とされる。スポーツニッポンは最速153キロと伝えている。日刊スポーツは、ポテンシャルの高さを球団が評価したと書いた。

張乙安は主に遊撃手を守る右投右打の選手である。第14回BFA U18アジア選手権では、投手兼内野手として登録された。同大会では18打数8安打、打率4割4分4厘、6打点を記録している。投手としても150キロに迫る直球を投げる。

2人は18日に入団会見を開く。その後も日本に残り、秋季練習などに参加する予定である。次は、なぜ育成なのかを見ていく。

支配下ではなく育成を選んだ事情

育成契約は、支配下選手の枠とは別に、時間をかけて育てるための契約である。育成選手は、原則として支配下登録されるまで一軍の公式戦に出られない。背番号も3桁になる。

オリックスは7月30日、陳睦衡らを支配下登録した。この時点で支配下は上限の70人に達したと報じられている。新たに2人を迎えるなら、育成枠が現実的な入口になる。

ただし、枠の事情だけで説明できる話ではない。18歳の高校生は、体づくりと日本語、日本の野球への適応に時間が必要である。球団が示した評価も「潜在能力」と「二刀流の素地」だった。完成度より伸びしろを見ている。

球団は、獲得の狙いを長い言葉で説明してはいない。ここまでは報道で確かめられる範囲の整理である。次に、先例となる陳睦衡の歩みを見る。

陳睦衡が作った先例

陳睦衡は、2024年のU18アジア選手権で台湾代表として投げた投手である。同年10月に育成契約を結び、11月の秋季キャンプに参加した。2025年から台湾の国立体育大に在学しながら、オリックスでプレーしている。

今季は右ひじを痛めて出遅れた。6月9日に復帰し、二軍で2試合6回を無失点に抑えた。最速は152キロである。7月30日に支配下登録され、背番号は92になった。

契約から支配下までは約2年である。この道筋が実績として残ったことが、今回の2人にとっても追い風になる。

さらに共通点がある。張乙安は陳睦衡と同じ穀保家商の出身と報じられている。球団が台湾の高校野球を継続的に見ていることがうかがえる。

秋季練習で見られる3つの点

発表後の注目は、18日の入団会見と秋季練習に移る。報道から読み取れる論点は3つある。

1つ目は、許の直球の質である。最速の数字だけでなく、日本の球に慣れる過程が見られる。2つ目は、張が二刀流を続けるかどうかである。日刊スポーツは、来日後に評価して決めると伝えている。3つ目は、陳睦衡のような段階的な育成が再現できるかである。

育成契約という形からは、すぐの戦力化より段階的な成長を見込んでいることがうかがえる。

FAQ

Q. 許宸緯とはどんな投手か。

18歳の本格派右腕である。背番号は131で、最速は150キロ超とされ、スポーツニッポンは153キロと伝えている。将来は先発候補として期待されている。

Q. 張乙安はなぜ二刀流と呼ばれるのか。

遊撃手として出場しながら、投手としても150キロに迫る直球を投げるためである。U18アジア選手権でも投手兼内野手として登録された。入団後に続けるかは未定である。

Q. 育成選手はいつ一軍で試合に出られるのか。

原則として、支配下登録されてからである。支配下に上がる時期は選手ごとに違う。先例の陳睦衡は、契約から約2年かかった。

Q. オリックスに台湾出身の選手は他にいるのか。

報道で確認できる範囲では、陳睦衡投手がいる。今回の2人が加われば、台湾出身の10代の育成選手が増える形になる。

Q. 育成契約と支配下契約では何が違うのか。

支配下は一軍の公式戦に出られる選手で、球団ごとに上限がある。育成は養成のための契約で、背番号は3桁になる。育成から支配下に上がる道もある。

Q. 2人はこれからどうなるのか。

18日に入団会見を開き、その後は秋季練習などに参加する予定である。起用の方針は、来日後の評価で決まるとされる。

育成枠が示す球団の見通し

オリックスが2人を育成で迎えた主な理由は、潜在能力への期待と、陳睦衡という先例の存在である。支配下枠が埋まっている事情も重なっている。

球団は長い説明を出していない。だから、断定できるのは契約形態と評価の言葉までである。18日の会見と秋季練習で、起用の方向が見えてくる。

なぜ流行っているのか?

台湾出身の有望選手が日本球団へ直接入る流れは、陳睦衡の事例で現実的な進路として見えやすくなった。国内ドラフトを経ない育成契約は、球団にとって負担が小さく、選手にとっても海外で挑戦する入口になる。U18アジア選手権が日本の球団に台湾の高校生を直接見せる場になっている点も大きい。今回の話題化は、発表日が10月中旬で、秋季練習と入団会見の直前だったことが重なった。同じ時期に他球団の台湾出身選手も注目されており、台湾野球と日本球界のつながりへの関心が高まっている。

シェア

この記事の根拠

一次ソース 1件エビデンス 3件参考資料 1件

▶ファクトチェック結果を確認する

パ・リーグ公式サイト、日刊スポーツ、スポーツニッポンの報道で、2026年10月16日の発表、2人の年齢18歳、背番号131と153、育成契約、18日の入団会見を確認。最速は報道により150キロ超と153キロで表記が分かれる。陳睦衡の経緯は7月30日の支配下登録を含め報道で確認。球団コメントや獲得理由の詳細な説明は報道に見当たらず、本文では評価として報じられた範囲に限った。

出典・参考リンク