三笘の1mmから519分間ゴールを許さなかったスペインGKシモン。W杯史上最長記録が今日ベルギーに破られた理由

三笘の1mmから519分間ゴールを許さなかったスペインGKシモン。W杯史上最長記録が今日ベルギーに破られた理由

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この記事のポイント

  • 2022年の「三笘の1mm」から始まったスペインGKシモンの519分間無失点記録が、ベルギー戦でついに終わった
  • なぜ今日また話題になったのかをひもとく

SNSを開くと「三笘の1mm」というワードが目に入った。でも、これ2022年の話じゃなかったっけ? そう感じた人は多いと思う。

実はこのワード、今日2026年7月10日(日本時間11日)のW杯2026準々決勝・スペインvsベルギーとがっちり結びついているんだ。

  • 2022年W杯で三笘薫のクロスからスペインが失点。それがGKウナイ・シモンにとっての「W杯最後の失点」になった
  • それから519分間、シモンはW杯で1点も許さなかった。1990年イタリアのゼンガが持つ517分を超えるW杯史上最長記録
  • 今日の前半41分、ベルギーのデ・ケテラーレがヘッドで決め、その519分間の記録をついに終わらせた
  • 審判は世界でも指折りのマイケル・オリバー(イングランド)。W杯7試合目で同国史上最多
  • スペインは17歳ヤマル、19歳クバルシを同時先発。W杯準々決勝で10代2人同時出場は1958年以来

「三笘の1mm」って、カタールで何が起きたの?

2022年12月のカタールW杯グループステージ。日本代表は強豪スペインと対戦した。

前半に1点を奪われた日本は後半、堂安律が同点弾を決め、さらに田中碧のゴールで逆転。このゴールの起点になったのが三笘薫のクロスだった。

問題は「ボールがゴールラインを完全に越えていたかどうか」だった。目で見ると「出ていた」ように見えたが、ボール内部のセンサーとカメラで構成されるゴールラインテクノロジーが下した答えは「1.88mm、ラインの内側にあった」。ノーアウト。ゴールが認められた。

「三笘の1mm」と呼ばれるようになったこの判定で、日本はスペインに2-1で勝利。グループ首位で通過した。

このとき失点を喫したスペインのGKがウナイ・シモン。その瞬間が、今日につながる「記録のカウント」の出発点になる。次のセクションでは、そのカウントが519分に達するまでの道のりをたどっていく。

シモンが519分間ゴールを許さなかったわけ

カタールの失点のあと、シモンはW杯でゴールを許さなくなった。

2022年W杯では日本戦の後、スペインはラウンド16でモロッコと対戦(0-0からPK負け)。シモンは無失点のまま大会を終えた。

そして迎えた2026年北中米W杯。スペインはグループステージ3試合を全勝・無失点で突破し、決勝トーナメントへ。

ラウンド32でオーストリアを3-0で撃破したとき、シモンの連続無失点が519分を超えた。1990年イタリア大会でイタリア代表GKワルテル・ゼンガが記録した517分を上回り、W杯史上最長記録の誕生だ。

なぜそこまで失点しないのかは、スペインの守り方にある。ハイプレスで相手ボールを奪い、枠内シュートをほとんど打たせない。今大会ここまでスペインが許した枠内シュートはわずか3本——1試合あたり0.6本という異常な数字だ。

その記録が、今日ついに途切れた。

デ・ケテラーレの一撃が「4年間の物語」を閉じた

今日の前半30分、スペインがファビアン・ルイスの得点で先制。「今日もクリーンシートのまま行くのかな」という空気だった。

でも前半41分、展開が変わった。ケビン・デ・ブライネのパスを受けたティモシー・カスターニュが右サイドから鋭いクロス。そこにシャルル・デ・ケテラーレが飛び込み、ヘッドでゴール。1-1の同点。

ベルギーにとっては今大会初のスペイン戦での得点。シモンにとっては2022年の三笘薫の折り返し以来、約4年ぶりとなるW杯での失点だった。

「三笘の1mmから始まった記録が終わった」という投稿がSNSで広がり、「三笘の1mm」がトレンドに再浮上した。それが今日の「なんで三笘の1mmが話題なの?」への答えだ。

なお今日の試合、ベルギーはウォームアップ中にキャプテンのユーリ・ティーレマンスが負傷退場という不運に見舞われた。急遽ケビン・デ・ブライネがキャプテンマークを巻いたが、それでも1点を返したベルギーの底力は本物だ。

マイケル・オリバーって誰?

今日の主審・マイケル・オリバーの名前もトレンドに入っている。

オリバーはイングランドのプレミアリーグを長年担当してきた審判で、今日がW杯通算7試合目。これはイングランド人審判としてはW杯史上最多の記録で、ハワード・ウェブやアーサー・エリスを超えた。

欧州サッカーファンには"物議を醸す判定"でも知られる。2018年のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝・マンチェスターシティvsレアル・マドリード戦の後半93分PK判定は、今も語り草だ。

「オリバーが主審なら何かある」——そういう期待と緊張があるから、名前が試合のたびにトレンドに入る。それが現役最高峰の審判という証でもある。

17歳と19歳がW杯準々決勝に同時スタート

もう一つ話題なのが、スペインの先発メンバーの若さだ。

今日のスタメンには17歳のラミン・ヤマルと19歳のパウ・クバルシが名を連ねた。W杯の準々決勝で10代の選手が2人同時にスタメンを飾るのは、1958年のスウェーデン大会以来68年ぶりのこと。

ヤマルは今大会で複数のアシストを記録し、クバルシはセンターバックとして相手カウンターをシャットアウトしてきた。「スペインらしい」とトレンドに上がる声は、この二人の年齢を超えたプレーへの驚きも含んでいる。若さと経験の組み合わせが、今日もピッチで機能している。

Q. 三笘の1mmはVARじゃなくてゴールラインテクノロジーだったの?

そのとおり。三笘の1mmはゴールラインテクノロジーで判定された。ゴールラインテクノロジーはボール内部のセンサーと複数カメラで位置を自動検出するシステムだ。VARは人間のレフェリーが映像を見直すシステムで、仕組みが違う。三笘の1mmは人間の目ではほぼ判別不可能な1.88mmを機械が正確に検出した事例だ。

Q. ウナイ・シモンは普段どこのクラブでプレーしているの?

シモンはスペインのアスレティック・クルブ(バスク地方)に所属している。このクラブはバスク人の選手しか起用しないという珍しいルールを持つ。2021年ユーロから代表の正GKを務めており、2026年W杯でも守護神として全試合に出場してきた。

Q. ベルギーのデ・ケテラーレってどんな選手?

シャルル・デ・ケテラーレは25歳のアタッカーで、イタリアのアタランタでプレーしている。2023-24シーズンに17ゴールでブレイクし、ベルギー代表でも欠かせない存在になった。今日のゴールのような「絶好の位置への飛び込み」が持ち味だ。

Q. マイケル・オリバーは今日の試合で何か物議を醸した判定をしたの?

前半の段階では43分のパウ・クバルシへのイエローカードがある。特に大きな騒動にはなっていない。オリバーの名前がトレンドに入るのは「この審判が来たら何かある」という期待感による部分が大きい。

Q. 今日の試合に勝った方は誰と準決勝を戦うの?

勝者の準決勝の相手はフランスだ。フランスは7月9日にモロッコを2-0で下してベスト4に進出している。準決勝は7月14日、テキサス州のAT&Tスタジアムで予定されている。

Q. スペインは今大会どんな成績できたの?

2026年W杯でスペインはグループステージ3勝(無失点)、ラウンド32でオーストリア3-0、ラウンド16でポルトガルを下してきた。今日のベルギー戦まで失点はゼロ。枠内シュートをわずか3本しか許していない守備力は今大会でもナンバーワンクラスだ。

「1mmの記録」が4年後に意味を持った理由

今日「三笘の1mm」がまた話題になった理由はシンプルだ。

あの2022年の1mmが、スペインGKシモンの「W杯における最後の失点」になっていた。そしてその事実が、4年後の今日、ベルギーのデ・ケテラーレのゴールで初めて完全な意味を持ったから。

519分間。カタールの三笘薫の1mmから始まり、ベルギーの一撃で終わった。ゴールラインの1.88mmが世界を動かし、そこから始まった記録が4年後に完結する。スポーツの記録って、こんなふうにつながっていることがある。一つの瞬間が数年後に「あの場面があったから」という言葉で語られる——それがサッカーの面白さだと思う。

なぜ流行っているのか?

2026年7月10日(日本時間11日)、W杯2026準々決勝でスペインvsベルギーが行われた。前半30分にスペインがファビアン・ルイスの得点で先制したが、41分にベルギーのシャルル・デ・ケテラーレがヘッドで同点に追いつき、1-1で折り返した。このデ・ケテラーレのゴールは、スペインGKウナイ・シモンが2022年カタールW杯から数え続けてきた519分間無失点(W杯史上最長記録)を終わらせる一撃だった。「三笘の1mm」がSNSでトレンドに浮上したのは、2022年のあの判定がシモンの最後のW杯失点だったという事実が明らかになったから。ベルギーは主将ティーレマンスがウォームアップ中に負傷するアクシデントを乗り越えての同点。審判のマイケル・オリバー(英)はW杯7試合目担当で同国史上最多記録。スペインが起用した17歳ヤマル・19歳クバルシの同時先発も1958年以来68年ぶりの話題を呼んだ。

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この記事の根拠

一次ソース 2件エビデンス 1件参考資料 2件

▶ファクトチェック結果を確認する

ウナイ・シモンの519分間無失点はゲキサカが報道(W杯史上最長、イタリア1990年GKゼンガの517分超え)。三笘薫の2022年W杯ゴール判定「1.88mmラインの内側」はFIFAおよびKinexon社のゴールラインテクノロジーによる正式判定。デ・ケテラーレの41分ゴールはスポーツナビ・フットボールチャンネルが速報。マイケル・オリバーのW杯7試合目(英国人最多)はAthlonSports・The VAR Verdict両誌が報道。スペインの10代2人(ヤマル・クバルシ)同時先発が1958年以来というデータはNBC Sportsが報道。

出典・参考リンク