前田大然はなぜプレミア7試合目でマンCから初ゴールを奪えたのか、先発復帰と裏抜けが生んだ前半21分の同点弾

前田大然はなぜプレミア7試合目でマンCから初ゴールを奪えたのか、先発復帰と裏抜けが生んだ前半21分の同点弾

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この記事のポイント

  • イプスウィッチの前田大然がプレミア7試合目、マンC戦の前半21分に初ゴール
  • 開幕3試合のシュートは各1本で、途中出場の時期もあった
  • なぜこの日に決まったのか、先発復帰と裏抜け、セルティック時代の傾向から読み解く

2026年10月17日(現地時間)、前田大然がマンC戦でプレミア初得点を挙げた。0-1の前半21分に決めた同点弾で、リーグ7試合目の一撃だった。得点が遠かった6試合と、この日に決まった理由が注目されている。

セルティックで公式戦79得点を重ねたストライカーが、なぜプレミアでは6試合も無得点だったのか。そしてなぜ、強豪マンCが相手の日に初ゴールが生まれたのか。

  • 前田大然は10月17日のマンC戦で、0-1の前半21分に左足で同点弾を決めた。
  • プレミア7試合目での初ゴールで、日本人14人目のプレミア得点者になった。
  • 開幕3試合は先発したがシュートは各1本で、第4・5節は途中出場だった。
  • 得点は裏へのパスに抜け出し、DFとの競り合いに勝ってGKと1対1になる形だった。
  • 先発に戻って2試合目、得意の裏抜けがそのまま得点につながった。

21分、グエヒに競り勝った一撃

ゲキサカによると、場面は先制された2分後に訪れた。右サイドから出たスルーパスに、前田が反応した。最終ラインの背後へ抜け出し、DFマーク・グエヒの前に体を入れる。接触でグエヒは倒れ、前田はGKと1対1になった。そして、落ち着いて流し込んだ。

サッカーダイジェストWebは、背後から出たパスに走り込み、左足で決めたと伝えた。フットボールゾーンは、競り合いに勝ってGKドンナルンマと1対1になり、左足でニアに流し込んだと書いている。細かな描写は媒体ごとに少し違う。それでも、裏への抜け出し、DFとの競り合い、左足の仕上げという3つは共通している。

この形は、前田の持ち味そのものだ。サッカーキングによると、開幕戦の後に海外メディアのOneFootballは、前田の運動量と相手ペナルティエリアへの鋭い飛び出しを評価していた。マンC戦のゴールは、こぼれ球を押し込んだ偶然の1点ではない。持ち味がそのまま得点になった1点だった。

では、なぜこの形が6試合も出なかったのか。開幕からの出場記録をたどると、答えの輪郭が見えてくる。

開幕6試合で何が起きていたか

前田は2026年7月25日、セルティックからイプスウィッチへ3年契約で移籍した。ロイター通信によると、英メディアが報じた移籍金は約1000万ポンドで、クラブ史上初の日本人選手になった。前田は「ずっとプレミアリーグでプレーすることを夢見てきた」とコメントしている。イプスウィッチは、2シーズンぶりにプレミアへ戻った昇格組だ。

フットボールゾーンによると、前田は開幕から3試合続けて先発した。8月22日のサンダーランド戦は2-1で勝ち、前田は後半35分までプレーした。続く8月30日のマンチェスター・ユナイテッド戦は2-5、9月4日のリバプール戦は0-2で敗れている。

この3試合、前田のシュートは各1本だった。選手データサイトのRotoWireによると、枠に飛んだのはユナイテッド戦とリバプール戦の各1本だけだ。ユナイテッド戦では英BBCが7点をつけ、角度のない位置からのシュートを評価している。それでも、1試合1本のシュートでは得点の確率は上がりにくい。

第4節と第5節は途中出場に回った。代表ウィーク明けの第6節、10月10日のフラム戦で先発に戻る。RotoWireはこの試合で、前田が右サイドで先発し、チャンスを1回作ったと記録した。共同通信によると、前田は後半36分に退き、チームは2-1で逆転勝ちした。

つまり、開幕直後はシュートの場面自体が少なく、途中出場の時期もはさんでいた。そこへ、マンC戦がやってきた。

なぜマンC戦で決まったのか

マンC戦の初ゴールは、3つの条件がそろって生まれたと読める。

1つ目は、先発に戻って2試合目だったことだ。前田は第4・5節の途中出場を経て、フラム戦で再び先発の座をつかんだ。マンC戦でも先発し、前半から裏へ走る機会を得た。途中出場では、こうした機会は限られやすい。

2つ目は、相手の最終ラインの背後を突けたことだ。ゴールは、ラインの裏へ通ったスルーパスから生まれた。ボールを握る時間が長い相手には、守る側が1本のパスで背後を狙う場面が増えやすい。前田の走力は、その1本を得点に変える武器になる。今季のマンCは、9月のダービーで10人になってもハーランドの決勝点で勝ち切った強さがある(10人のマンCがダービーを制した3つの理由)。そんな相手でも、裏への1本は通った。

3つ目は、競り合いで負けなかったことだ。ゲキサカの描写では、前田はグエヒの前に体を入れ、接触で相手を倒している。足の速さだけでなく、体を先に入れる駆け引きが、GKとの1対1をつくった。

だから、7試合目まで得点がなかったのは、前田の力が通じなかったからとは言い切れない。シュートの場面が少なく、出場時間も揺れていた。先発に戻り、裏抜けを生かせる展開がそろった日に、初ゴールが生まれた。

実はこの「遅れて火がつく」流れは、セルティック時代の前田にも見られた。

セルティックでも遅れて量産

2024-25シーズン、前田はセルティックで公式戦33得点を挙げた。GOAL日本版によると、1月に古橋亨梧が移籍した後、より中央のストライカーとして起用され、得点を量産した。PFAスコットランド年間最優秀選手にも選ばれている。

続く2025-26シーズンは、様子が違った。アイリッシュ・ポストによると、4月11日までの47試合で8得点にとどまり、22試合で1得点という時期もあった。ところが、最後の7試合で10得点を挙げている。

2つのシーズンに共通するのは、役割や流れがはまると一気に結果が出ることだ。中央で裏を狙う役割を得た2024-25年と、終盤に勢いをつかんだ2025-26年。マンC戦の1点も、裏抜けの形がはまった末のゴールだった。

プレミアで壁を越えた日本人選手は、前田のほかにもいる。フットボールゾーンは、前田が日本人として14人目のプレミア得点者になったと伝えた。今季は、長い離脱から戻った冨安健洋もプレミアでプレーしている(冨安健洋が686日ぶりにプレミアへ戻った経緯)。日本人選手の挑戦を並べて読むと、前田の7試合の意味も見えやすくなる。

ここからは、前田の初ゴールについて多い疑問に答えていく。

よくある質問

Q. 前田大然のプレミア初ゴールはいつ、どの試合か?

2026年10月17日(現地時間)のプレミアリーグ第7節、マンチェスター・シティ戦である。0-1で迎えた前半21分に同点弾を決めた。リーグ戦7試合目での初得点だった。

Q. 前田大然はいつイプスウィッチに移籍したのか?

2026年7月25日に、セルティックから3年契約で移籍した。英メディアは移籍金を約1000万ポンドと報じている。前田はクラブ史上初の日本人選手である。

Q. 前田大然はセルティックでどんな成績を残したのか?

セルティックでは212試合で79得点を挙げた。2024-25シーズンは公式戦33得点で、PFAスコットランド年間最優秀選手に選ばれた。在籍中にリーグ優勝5回、国内カップ優勝5回に貢献した。

Q. 前田大然は日本人で何人目のプレミア得点者か?

フットボールゾーンによると、日本人として史上14人目である。マンC戦の同点弾が、その記録になった。

Q. イプスウィッチで前田大然はどこで起用されているか?

FWとして起用され、10月10日のフラム戦では右サイドで先発したとRotoWireが記録している。マンC戦のゴールは、最終ラインの裏へ抜け出す形から生まれた。

Q. 前田大然はこの先も得点を重ねられるのか?

鍵は、先発を続けて裏へ抜ける場面を増やせるかだ。開幕3試合のシュートは各1本にとどまっていた。セルティックでは、役割がはまった後に得点を量産した実績がある。

初ゴールが示す前田の生かし方

前田の初ゴールが7試合目までずれ込んだのは、決定力の問題というより、シュートに至る場面そのものが少なかったためだと読める。開幕3試合のシュートは各1本で、その後は途中出場もはさんだ。先発に戻ったマンC戦で、最終ラインの裏へ1本のパスが通った瞬間、走力と体の強さがそのまま得点になった。

イプスウィッチにとって、この1点の意味は大きい。強豪が相手でも、背後へ走る前田にボールを届ければ得点の形をつくれると示したからだ。次に問われるのは、この形を1試合に何回つくれるかである。

なぜ流行っているのか?

前田大然の初ゴールが大きく話題になった理由は3つある。1つ目はタイミングだ。7月の移籍時からクラブ初の日本人選手として注目され、ワールドカップでも得点した選手が6試合無得点で「待望」の空気が積み上がっていた。2つ目は相手の格である。昇格組のイプスウィッチが強豪マンCに先制された直後、2分で追いつく同点弾だったため、物語性が強い。3つ目は分かりやすさだ。裏へ抜けてDFに競り勝ち、GKとの1対1を左足で決める形は、前田らしさが一目で伝わる。現地10月17日の試合は日本では週末にあたり、速報がSNSで広がりやすい時期だった。セルティック時代から追ってきたファンの多さも、反応の厚みにつながっている。

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この記事の根拠

エビデンス 6件参考資料 5件

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得点の日時・時間帯・経緯は、ゲキサカ、サッカーダイジェストWeb、フットボールゾーンの3媒体で確認した(0-1の前半21分、左足での同点弾、リーグ7試合目)。描写の細部は媒体で異なるため、共通する要素を中心に記述した。試合の最終スコアは執筆時点で確認できないため記載していない。移籍の時期・契約年数・移籍金報道はロイター通信、開幕からの出場状況はフットボールゾーンと共同通信、シュート数はRotoWire、セルティック時代の成績はGOAL日本版とアイリッシュ・ポストで確認した。日本人14人目の得点者という記録はフットボールゾーンの報道による。クラブ・リーグ公式の一次情報は検索で見つからなかった。

出典・参考リンク