三笘薫は落選、でも39歳の長友佑都はアジア初の5大会連続——2026 W杯日本代表26名の選考理由をひもとく

三笘薫は落選、でも39歳の長友佑都はアジア初の5大会連続——2026 W杯日本代表26名の選考理由をひもとく

10-20代向け
約6分で読めます

この記事のポイント

  • 三笘薫の落選と39歳・長友佑都のアジア初5大会連続——2026 W杯日本代表26名の選考理由を、グループFの情報も添えてひもとく

三笘薫の名前がない。でも長友佑都は39歳でここにいる——発表の瞬間、SNSには驚きの声があふれました。

  • 三笘薫(28歳・ブライトン)は左ハムストリング肉離れで今シーズン戦線離脱、W杯に間に合わず選外
  • 長友佑都(39歳・FC東京)がアジア人として史上初の5大会連続W杯出場を達成
  • グループFはオランダ・チュニジア・スウェーデン。初戦は日本時間6月15日(対オランダ)
  • 塩貝健人(チェルシー)・後藤啓介(シント=トロイデン)がサプライズ選出
  • 遠藤航・久保建英・上田綺世・冨安健洋ら主力はほぼ全員そろっている

三笘くんがいない——なぜエースは外れたのか

2026年5月15日、東京都内の日本サッカー協会で記者会見が行われました。森保一監督が読み上げた26名のリストに、ある名前がありませんでした。

三笘薫、です。

28歳のウイングで、ブライトン(イングランド)所属の日本代表エースです。2022年カタールW杯では、ゴールラインを割っていないボールを折り返してスペイン戦を決めた「奇跡のアシスト」で日本中を沸かせました。

なぜ今回はいないのか。答えはけがです。三笘は左ハムストリング(太ももの裏の筋肉)の肉離れという重傷を負っていて、今シーズンはほとんど試合に出られていません。ブライトンの監督も「今シーズンは三笘は不在だ」と公式に言っており、W杯本番に間に合わないと判断されました。

森保監督は直前まで経過を見続けていましたが、最終的に「本大会には厳しい」と判断して選外にしました。

三笘がいないことで、左サイドの攻撃力には穴が開きます。その穴を埋めるのが中村敬斗(スタッド・ランス)や前田大然(セルティック)です。三笘とはスタイルが違いますが、どちらも速くてゴール前に強い選手です。

「三笘がいなければ終わり」にはさせない——森保監督が選んだ26名には、そういう意図が込められています。

39歳の長友佑都、アジア人初の5大会連続ってどういうこと?

今回のメンバーで「いちばん驚いた」という声が多かったのが、長友佑都(FC東京)の選出です。

なぜ驚かれるのか。理由は2つあります。

1つ目は年齢です。長友は今年39歳で、W杯開幕時点では39歳5カ月になります。今回の26名で最年長クラスで、「さすがに今回はないかな」という声も多かったです。

2つ目が「5大会連続出場」という記録です。長友が初めてW杯のピッチに立ったのは、2010年の南アフリカ大会のことです。そこから2014年ブラジル、2018年ロシア、2022年カタールと毎回選ばれ続けて、今回が5大会目です。

この記録はアジア出身の選手として史上初です。

世界を見渡しても、W杯5大会連続出場を達成した選手は一握りです。クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)やロタール・マテウス(ドイツ)といった、サッカー史に名前が刻まれたスーパースターだけが達成してきた記録に、長友が並ぼうとしています。

クラブがJリーグのFC東京であることで「海外ビッグクラブじゃないのに?」という疑問もありました。でも森保監督は「精度の高い左サイドバックとして欠かせない」と評価しています。39歳でもコンディションと経験値を維持し続けている点が決め手だったそうです。

三笘不在の左サイドを、39歳の長友が最終ラインで支える。これが森保監督の出した答えの一つです。

26名の顔ぶれ——森保監督が出した選択

発表された26名はポジション別に次のとおりです。

GK(3名) 早川友基(G大阪)、大迫敬介(広島)、鈴木彩艶(パルマ)

DF(9名) 長友佑都(FC東京)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、板倉滉(ボルシアMG)、渡辺剛(ゲント)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン)、瀬古歩夢(グラスゴー・レンジャーズ)、菅原由勢(サウサンプトン)、鈴木淳之介(鹿島)

MF/FW(14名) 遠藤航(リヴァプール)、伊東純也(スタッド・ランス)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、小川航基(NECナイメヘン)、前田大然(セルティック)、堂安律(フライブルク)、上田綺世(フェイエノールト)、田中碧(リーズ)、中村敬斗(スタッド・ランス)、佐野海舟(マインツ)、久保建英(レアル・ソシエダ)、鈴木唯人(ブレントフォード)、塩貝健人(チェルシー)、後藤啓介(シント=トロイデン)

サプライズ選出として話題なのが塩貝健人(チェルシー)と後藤啓介(シント=トロイデン)です。塩貝は今季プレミアリーグで得点を記録し、一気に評価を上げた若手ストライカー。後藤はまだ22歳で今回が初の代表選出。ベルギーリーグで頭角を現しています。

一方、三笘薫・南野拓実・浅野拓磨らが選外となりました。怪我や今季の出場機会の少なさが理由とみられています。

注目ポイントの一つが小川航基(NECナイメヘン)です。小川の所属するNECナイメヘンはオランダのリーグに属していて、今回の対戦相手・オランダのリーグで日頃から戦っています。現地の芝の感覚も、オランダのDFの特徴も、チームメイト以上によく知っている選手です。まるで「敵の地図を持つ案内人」が最前線に立つような状況です。

初戦の相手はオランダ——FIFAランク7位の実力

日本が入ったのはグループFです。オランダ・チュニジア・スウェーデンの3チームと対戦します。

もっとも警戒が必要なのが初戦のオランダ(FIFAランキング7位、2026年5月現在)です。試合は日本時間6月15日の予定で、メンバー発表からわずか1カ月後にはじまります。

オランダはW杯で1974年・1978年・2010年と3度の決勝進出を誇る強豪です。主な注目選手は3人います。

  • フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール主将): 身長193cm、世界最高峰のCBの一人
  • メンフィス・デパイ: オランダ代表の歴代最多得点記録を持つFW
  • シャビ・シモンズ(22歳・トッテナム): 欧州の若手で最も注目される存在

日本対オランダの過去の対戦成績は0勝2分け4敗で、楽な相手ではありません。でも2022年カタールW杯でドイツとスペインを連続で倒した実績がある日本代表です。「格上に勝てない」とは言えない実績があります。

W杯2026、日本代表Q&A

Q. 三笘薫はなんでW杯に選ばれなかったの?

けがが理由です。左ハムストリング(太ももの裏の筋肉)の肉離れを負っており、今シーズンほとんど試合に出ていませんでした。ブライトンの監督も「今シーズンは不在」と公言しており、W杯本番に間に合わないと森保監督が判断しました。

Q. 長友佑都の5大会連続ってどういう意味?

2010年南アフリカ大会からはじまり、2014年ブラジル、2018年ロシア、2022年カタール、そして今回の2026年北中米と5大会連続でW杯に出場します。アジア人として史上初の記録です。

Q. W杯2026はどこで開催されるの?

アメリカ・カナダ・メキシコの北中米3カ国が共同開催します。日本の初戦は日本時間6月15日で、対戦相手はオランダです。

Q. 塩貝健人って誰? なんで選ばれたの?

チェルシー(イングランド)に所属する若手ストライカーです。今季プレミアリーグで得点を記録して評価を上げたことで、今回の代表に選ばれました。

Q. 小川航基はどんな選手なの?

オランダのリーグ・NECナイメヘン所属のストライカーです。今回の対戦相手オランダのリーグで普段から戦っているので、現地の感覚を誰よりも持っています。

Q. 日本代表はW杯に何回出てるの?

今回で8大会連続8回目の出場です。初出場は1998年のフランス大会で、2002年日韓大会から一度も出場を逃していません。

Q. 日本はグループFを突破できる?

グループFの対戦相手はオランダ(世界7位)・チュニジア・スウェーデンです。難しいグループですが、2022年にドイツとスペインを連続で倒した実績のある今の日本代表には十分な可能性があります。グループ突破には最低2勝が必要で、初戦のオランダ戦が最大のカギになります。

三笘がいなくても、日本代表の芯はここにある

2026年5月15日に発表された26名のメンバーを整理すると、森保一監督の意図が見えてきます。

エースの三笘薫は不在ですが、遠藤航・久保建英・冨安健洋・上田綺世という柱はしっかり残っています。そこに塩貝健人・後藤啓介という若い力が加わり、39歳の長友佑都がアジア初の記録とともに最終ラインを固める。

長友が5大会連続で代表のユニフォームを着ることは、それだけで日本サッカーの歴史の一ページです。あの10番がいなくても、このチームなら戦える——今回の選考は、その答えを示しています。

初戦まで残り約1カ月。6月15日のオランダ戦で、日本の現在地が明らかになります。

なぜ流行っているのか?

2026年5月15日午後2時から行われた記者会見では、三笘薫の選外が明らかになった瞬間にSNSのトレンドが急動した。「三笘落選」というワードが即座にXのトレンド入りし、一方で「長友5大会連続」もほぼ同時に急浮上した。三笘ファンからの落胆と長友ファンからの感動という二極の反応が重なり、Yahoo!リアルタイムでW杯関連ワードが上位を独占した。中学生・高校生にとってW杯は4年に1度の最大の祭りで、メンバー発表は友達とのLINEや部活の話題に直結する。塩貝健人・後藤啓介という「知らない選手」がいることへの驚きも、検索行動を促した可能性がある。

シェア

この記事の根拠

一次ソース 2件エビデンス 1件参考資料 2件

▶ファクトチェック結果を確認する

三笘薫の左ハムストリング肉離れとシーズン不在:ブライトン監督発言・複数メディア(NHK・ABEMA・ゲキサカ)が一致して報道。長友佑都の5大会連続出場(アジア初):複数ソースで確認済み。2010年南アフリカ・2014年ブラジル・2018年ロシア・2022年カタール・2026年北中米。グループF(オランダ・チュニジア・スウェーデン):FIFA公式情報およびNHK等複数メディアで確認。初戦日本時間6月15日対オランダ:フットボールチャンネル等が報道。オランダFIFAランキング7位(2026年5月現在):Goal.com等の報道に基づく。26名のメンバーリスト:ゲキサカ・ABEMAが全名掲載、確認済み。

出典・参考リンク