「髪の毛が黒いから選んだ」——ぶつかりおじさんが女性を狙い続ける本音と、2026年5月に再びバズった理由

「髪の毛が黒いから選んだ」——ぶつかりおじさんが女性を狙い続ける本音と、2026年5月に再びバズった理由

10-20代向け
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この記事のポイント

  • 駅でわざとぶつかってくる「ぶつかりおじさん」
  • 2026年5月に漫画家の投稿でまた話題になった理由と、女性だけ狙う心理、遭ったときの対策を中学生にわかる言葉で見ていくよ

駅のホームや改札口で、誰かに肩を思いきりぶつけられたことはある? でも相手はそのまま振り向きもせず歩き続けた——もしそんな経験があるなら、それは「不運な事故」じゃなかったかもしれない。

  • 2026年5月、漫画家が「ぶつかりおじさん」を追いかけて謝罪させた体験談がXで広がった
  • 加害者は「髪の毛が黒いと思って」ターゲットを決めていたことを自ら認めた
  • 21,758人の調査で14%が「故意にぶつけられた経験あり」と回答した
  • 刑法208条(暴行罪)に該当する可能性があり、被害は警察に相談できる
  • 遭遇したら「記録を残して、大人に相談する」が最初の一歩

2026年5月、1本の漫画投稿がXをざわつかせた

5月のある日、漫画家のあほすたさんがXに投稿した体験談が一気に広がった。

駅のホームで見知らぬ男性に肩をぶつけられ、友人へのプレゼント包装が損傷した。「また泣き寝入りか」と思いかけた瞬間、あほすたさんは走って加害者を追いかけた。

追いつくと、加害者はすんなり「スイマセン」と謝罪した。そして驚くべき言葉が続いた。「髪の毛が黒いと思って」。見た目の「おとなしさ」でターゲットを選んでいたことを、加害者自身が認めたのだ。

この投稿に「勇気ある行動」「泣き寝入りしないのが大切」というコメントが集まり、「ぶつかりおじさん」が2026年5月のXリアルタイムトレンドに入った。スーツにリュックを背負った清潔感のある中年男性が加害者だったこの事例は、「見た目ではわからない」という怖さも同時に浮き彫りにした。被害者が「記録して発信する」という行動を選んだことで、潜在的な社会問題が一気に表面に出てきた形だ。

なぜこういう行動が起きるのか、次のセクションで心理を掘り下げてみよう。

「おとなしそう」が狙われるサイン——加害者の心理

「ぶつかりおじさん」は、単なるうっかり者じゃない。

心理学では「置き換え(八つ当たり)」という防衛機制で説明される。つまり、ストレスを本来ぶつけるべき相手に向けられないとき、代わりに「安全に八つ当たりできる相手」を探してしまう心のクセのことだ。職場の人間関係、家庭のトラブル——そういったモヤモヤを、反撃してこなさそうな見知らぬ人への体当たりで発散しているのだ。

選ばれる相手にはパターンがある。「ぶつかっても何も言われなそう」「小柄で反撃されにくい」「派手な格好ではない」。要するに「抵抗しなそう」と見られた人がターゲットになりやすい。加害者が「髪の毛が黒い=おとなしそう」と判断していた事例は、まさにこのロジックを裏付けている。

ここで大事なことを確認したい。このロジックは100%、加害者側の歪んだ思い込みから生まれるものだ。ターゲットになった人には一切の落ち度がない。「強そうに見えなかった自分が悪い」という発想は、完全に間違っている。

数字でリアルな実態を見てみよう。

21,758人に聞いた——被害のリアルな数字

2024年11月、株式会社メディアシークが21,758名を対象に実施したアンケート調査がある。

結果は「14%が故意にぶつけられた経験あり、6%が目撃経験あり」。約7人に1人が被害者という数字は、決して珍しい話ではないことを示している。

さらに注目すべきは、被害後の対応だ。最も多かった回答は「特に対応なし」、次が「その場を離れた」だった。加害者に抗議できた人は少数派で、多くの人が驚きと困惑の中で行動できなかった実情が浮かび上がる。

東洋経済オンラインが取材した事例では、都内の地下鉄ホームで体当たりを受けた人が左肩に3日間の痛みを抱えた。「ただ普通に歩いていただけなのに」という理不尽な怒りは、誰でも共感できるものだ。そして2024〜2025年には、大学准教授が暴行容疑で逮捕されたケースも報じられている。「危なそうな人は見た目でわかる」という思い込みは、残念ながら通じない。

被害の実態がわかったところで、もし遭遇したときの具体的な行動を見ていこう。

もし遭遇したら——その場でできること

まず覚えておいてほしいのは、「追いかける必要はない」ということだ。

あほすたさんの行動は結果的に謝罪を引き出したが、追いかけることには安全上のリスクが伴う場合もある。自分の安全を確保することが最優先だ。

記録を残す スマートフォンで加害者の外見や方向を残しておくと、後で警察に相談するとき役立つ。動画が撮れなくても「日時・場所・加害者の服装・進行方向」をメモするだけで十分だ。

駅やお店のスタッフに声をかける 駅や商業施設なら、近くのスタッフや駅員に声をかけるのが最も安全な方法だ。防犯カメラの映像確認を依頼できる場合もある。

警察に相談する 「こんなことで相談していいの?」と思うかもしれないけど、故意の体当たりは刑法208条——つまり「暴行罪」という法律——に該当する可能性がある。最寄りの交番でも、電話でも相談できる。

大規模調査では「周囲をよく見て歩く」「歩きスマホをしない」が主な予防策として挙がっている。ただ、後ろから突然の体当たりは防ぎにくいケースもある。どこまでいっても、悪いのは加害者だ。

よく出る疑問をまとめて答えるよ

Q. ぶつかりおじさんって本当に「わざと」やってるの?

わざとやっているケースが多いです。加害者が「相手を見て選んだ」と認めた事例が複数報告されており、SNSでも被害の「パターン化」が確認されています。ただ、単純に不注意なケースもあるため、全ての衝突が意図的とは言い切れません。

Q. 男性も被害に遭うの?

遭います。ただし女性の被害報告が圧倒的に多いです。心理的に「反撃されにくい相手」が選ばれる傾向があり、小柄・非対立的に見える男性も対象になることがあります。

Q. 捕まることってあるの?

あります。東洋経済オンラインでは2024〜2025年に大学准教授が暴行容疑で逮捕された事例が報じられています。故意の行為であれば刑法208条(暴行罪)が適用される可能性があります。

Q. 外見を変えれば狙われなくなるの?

抑止力になる面はあるとも言われていますが、根本的な解決策ではありません。加害者の行動変容こそが本質的な対策です。外見で被害を防げなかったとしても、それは決して被害者の落ち度ではありません。

Q. 海外でも同じような問題はあるの?

日本の「ぶつかりおじさん」はフランスの「madame FIGARO」でも報道されるほど注目されています。日本特有の問題ではありませんが、「無関心を装いながら暴力を振るう」行為として独特の社会問題として認識されています。

Q. 友達が被害を受けたらどうすればいい?

まず「あなたは何も悪くない」と伝えることが大切です。その後、一緒に日時・場所・加害者の特徴を整理して、信頼できる大人(親・学校の先生・警察など)に相談することを後押ししてあげてください。

「泣き寝入りしない記録」が流れを変えた

ここまでの話を整理すると、2026年5月に「ぶつかりおじさん」が再びトレンド入りした理由は、一人の被害者が「記録して、発信する」という行動を選んだからだ。

あほすたさんの投稿が示したのは勇気だけじゃない。加害者が「外見でターゲットを選んでいた」という事実の可視化が、多くの人の「もしかして自分も狙われていたのか」という記憶を呼び覚ました。

SNSは被害を可視化する道具になった。法律も被害者の側に立てる可能性がある。もし自分が遭遇したり、友達から相談されたりしたなら、「記録して、信頼できる大人に相談する」をまず思い出してほしい。その一歩が、空気を変えていく。

なぜ流行っているのか?

「ぶつかりおじさん」は以前から問題視されてきた現象だが、2026年5月に漫画家あほすたさんがXに投稿した「追いかけて謝罪させた」体験談が広がったことで再びトレンド入りした。被害者が泣き寝入りせず記録・発信するという行動がSNSで共感を集め、潜在的な被害経験を持つ人たちの声を引き出した形だ。加害者が「髪の毛が黒い=おとなしそう」と外見でターゲットを選んでいたことを自ら認めた点が特に大きな衝撃を与え、「見た目では判断できない」という警戒感の高まりにつながった。2024年の21,758名調査で14%が被害経験ありという数字も重なり、個人の問題ではなく社会的課題として認識が広がりつつある。

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この記事の根拠

一次ソース 1件エビデンス 1件参考資料 3件

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あほすたさんの体験投稿は2026年5月のYahoo!リアルタイム検索トレンドで確認済み(Yahoo!ニュース・よろず〜ニュースで報道)。21,758名調査は株式会社メディアシークが2024年11月23日にアイコニットアプリ内で実施したアンケートで、PRtimesにて公開データを確認。刑法208条(暴行罪)は日本の刑法典に基づく正確な情報。東洋経済オンラインの取材記事(2024〜2025年の准教授逮捕事例)は同誌掲載記事で確認。フランスmadame FIGAROの報道については同誌公開記事で確認済み。

出典・参考リンク