米津玄師の新曲「春が灯り」とは?童謡2曲と「継承」の言葉から読む、『劇場版 薬屋のひとりごと』の主題歌

米津玄師の新曲「春が灯り」とは?童謡2曲と「継承」の言葉から読む、『劇場版 薬屋のひとりごと』の主題歌

10-20代向け
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この記事のポイント

  • 米津玄師の新曲「春が灯り」とは?12月11日公開『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』の主題歌
  • 参照した童謡「チューリップ」「あんたがたどこさ」と、コメントの「継承」の言葉から曲の中身を見ていきます

2026年10月22日の夜、米津玄師の新曲「春が灯り」が発表されました。累計5,700万部をこえる『薬屋のひとりごと』の、初の劇場版の主題歌です。米津が童謡2曲から大きな影響を受けたと語ったことが話題になっています。

「春が灯り」って、いったいどんな曲なんでしょう。カギは、多くの人が子どものころに口ずさんだ、あの童謡にあります。

  • 「春が灯り」は米津玄師が書き下ろした『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』の主題歌です。
  • 読み方は「はるがともり」で、映画は2026年12月11日に公開されます。
  • 米津は原作者の日向夏、監督の長沼範裕との打ち合わせを経て曲を完成させました。
  • 制作では童謡「チューリップ」と「あんたがたどこさ」から大きな影響を受けたと語っています。
  • コメントでは、人と人の間の「継承」は承認や手続きがいらないものだと述べています。

「春が灯り」って、どんな曲?

まずは発表の中身から見ていきます。「春が灯り」は、米津玄師が映画のために書き下ろした新曲です。読み方は「はるがともり」。12月11日公開の『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』の主題歌に決まりました。

発表と同時に、新しい予告映像も公開されました。予告には主題歌の一部が使われています。リアルサウンドによると、新しいアーティスト写真も出ました。ORICON NEWSは、キービジュアルと相関図の公開も伝えています。相関図とは、登場人物の関係をまとめた図のことです。

アニメ!アニメ!によると、米津は2人と打ち合わせをしました。原作者の日向夏さんと、監督の長沼範裕さんです。そのうえで曲を完成させたそうです。作品の生みの親と話してから作った曲、ということなんだ。

では、米津本人はこの曲について何を語ったのでしょうか。次はそのコメントを見ていきます。

米津玄師が名前を出した"2つの童謡"

米津は、曲づくりで脚本を読み込んだと話しています。ただ、その一方で参照したのは童謡だったそうです。中でも大きな影響を受けたのが2曲です。「チューリップ」と「あんたがたどこさ」だと語りました。この内容は、アニメ!アニメ!やぴあ映画など複数の媒体が伝えています。

最新のヒット曲ではありません。何十年も前から歌われてきた童謡です。アニメ映画の主題歌の話で、この2曲の名前が出る。思わず二度見するような組み合わせです。

ぴあ映画は、この曲のメロディーを紹介しています。わらべ歌のような温かさと懐かしさがある、という説明です。予告映像は、主題歌のピアノのフレーズで始まります。童謡の影響は、まず音の手ざわりに出ているのかもね。

それにしても、この2曲はどんな歌なのでしょう。次は、もとになった童謡そのものを見てみます。

「チューリップ」と「あんたがたどこさ」はどんな歌?

「チューリップ」は「さいた さいた」で始まる、あの歌です。1932年7月発行の『ヱホンシヤウカ ナツノマキ』にのりました。これは幼い子ども向けの歌の本です。作詞は近藤宮子、作曲は井上武士です。じつは長いあいだ、作った人がわからない歌とされていました。のちに裁判で、2人が作者だと認められています。

「あんたがたどこさ」は、手まり歌として親しまれてきたわらべ歌です。手まりをつきながら、歌に合わせて遊びます。歌詞には「肥後どこさ 熊本さ」と地名が出てきます。熊本日日新聞によると、熊本市の船場橋のあたりにはタヌキの像が7体あります。この歌にちなんだ像です。

ただし、歌に出てくる「せんばやま」がどこなのかは、説が分かれています。熊本市の船場地区という説と、埼玉県川越市の仙波山という説です。クラスで遊び歌が広まるみたいに、いろいろな土地で歌われてきた歌なんだ。

1曲は作者のいる唱歌。もう1曲は、口から口へ伝わってきたわらべ歌です。この2曲と並んで、米津のコメントにはもう1つの大事な言葉がありました。

コメントにあった「継承」という言葉

その言葉が「継承」(つまり、受けつぐこと)です。マイナビニュースによると、米津はこう語っています。

「人と人との間で生じる継承、その行く末は、必ずしも誰かの承認や公的な手続きを必要とせず、各々で勝手におさまり勝手に選び取っていくものだと思います」

だれかに認めてもらわなくても、受けつがれるものはある。そして、受けつぐ側がそれぞれ選んでいく。そんな考え方です。部活の先輩から後輩へ、練習のコツが自然に伝わっていく感じに近いです。

映画の物語も見ておきます。物語の中心は、中級妃・若晴の遺体です。中級妃とは、つまり皇帝の妃の1人のこと。その遺体を故郷に返すため、猫猫と壬氏が未南州へ向かいます。そこで、妾の子として一族から疎まれる沐清と出会います。遺体の首が何者かに奪われる事件も起きます。

ここからは筆者の見方です。一族や血のつながりが出てくる物語と、「継承」の言葉は重なって見えます。童謡もまた、人から人へ歌いつがれてきた歌です。

では、この曲は今どこで聴けるのでしょうか。最後に、公開までの流れを整理します。

予告映像と12月11日までの流れ

「春が灯り」の一部は、10月22日に公開された最新予告映像で聴けます。ぴあ映画によると、予告には意味深なセリフが出てきます。「このまま何も分からぬまま終わってしまえば……」です。「寂しい人」という言葉も入っています。

米津はこのあとも予定がつまっています。リアルサウンドによると、11月からアリーナツアーが始まります。名前は『米津玄師 2026 TOUR / GHOST』です。12月末からは、台北公演を皮切りにワールドツアーも控えています。

米津がアニメ映画の主題歌を手がけるのは、これが初めてではありません。米津玄師「IRIS OUT」が37週でソロ最速5億再生を達成した理由を読むと、映画と主題歌がいっしょに広がる流れがよくわかります。「春が灯り」を聴く前の予習にもなります。

ここまでで、曲の中身はだいたい見えてきました。最後によくある疑問にまとめて答えます。

「春が灯り」のよくある質問

Q. 「春が灯り」の読み方は?

「はるがともり」と読みます。複数のニュース記事で、この読み方が示されています。漢字だけだと迷いやすいので、覚えておくと便利です。

Q. 「春が灯り」はどの映画の主題歌?

『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』の主題歌です。シリーズ初の劇場版で、2026年12月11日に公開されます。米津玄師がこの映画のために書き下ろしました。

Q. 米津玄師はどの童謡から影響を受けたの?

「チューリップ」と「あんたがたどこさ」の2曲です。米津は脚本を読み込む一方で童謡を参照したと語っています。とくにこの2曲から大きな影響を受けたそうです。

Q. 「あんたがたどこさ」の「せんばやま」ってどこ?

説が分かれています。熊本市の船場地区という説と、埼玉県川越市の仙波山という説があります。熊本市の船場橋のあたりには、歌にちなんだタヌキの像が7体あります。

Q. 「春が灯り」はどこで聴けるの?

10月22日に公開された映画の最新予告映像で、一部を聴けます。予告は主題歌のピアノのフレーズで始まります。曲の全体は、12月11日の映画公開で劇場で聴けます。

Q. 劇場版『薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』はどんな話?

原作者の日向夏による完全新作のストーリーです。亡くなった妃の遺体を故郷に返すため、猫猫と壬氏が未南州を訪れます。そこで遺体の首が奪われる事件などが起きます。

童謡2曲が「春が灯り」の出発点だった

「春が灯り」は、『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』のための書き下ろし曲です。米津は原作者や監督と話し、脚本を読み込みました。そのうえで「チューリップ」と「あんたがたどこさ」を参照したと語っています。

つまり、この曲の出発点には、昔から歌いつがれてきた童謡がありました。コメントでは、受けつぐことは承認も手続きもいらない、とも語っています。12月11日に劇場で全体を聴いたら、童謡のどんな面影が見つかるでしょうか。予告映像で、ピアノの最初の音から耳をすませてみてください。

なぜ流行っているのか?

「春が灯り」が一気に話題になったのは、いくつかの要素が同じ夜に重なったからです。まず、累計5,700万部をこえる『薬屋のひとりごと』の初の劇場版で、主題歌の発表を待っていたファンが多くいました。そこに、映画の主題歌でも実績のある米津玄師の名前が出ました。さらに、新しい予告映像で曲の一部をすぐに聴けたことも大きいです。そして意外だったのが、参照したのが「チューリップ」と「あんたがたどこさ」という童謡だったことです。だれもが知る歌と人気作の組み合わせは、話のタネになりやすいんだよね。SNSでは、主題歌が米津玄師で映画館に行きたくなった、という声が多く見られます。

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この記事の根拠

エビデンス 7件参考資料 1件

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主題歌の決定、曲名と読み(はるがともり)、公開日(12月11日)、原作者・監督との打ち合わせ、童謡2曲からの影響、「継承」についてのコメントは、アニメ!アニメ!・リアルサウンド・ぴあ映画・マイナビニュース・ORICON NEWSの10月22日付の記事で確かめました。コメントの引用はマイナビニュースの記事によります。ツアーの予定はリアルサウンド、予告のセリフとあらすじはぴあ映画によります。「チューリップ」の初出と作者は唱歌の解説ページ、「あんたがたどこさ」の「せんばやま」の説とタヌキ像は熊本日日新聞によります。公式サイト・公式Xの発表は今回の探索では見つけられなかったため、出来事は複数の報道で確認しました。童謡と継承のつながりについての記述は筆者の見方として分けて書いています。

出典・参考リンク